Preah Khan プレア・カン


12世紀にジャヤヴァルマン七世によって作られた、アンコール地域でも有数の規模を誇るバイヨン様式の仏教寺院遺跡。平面展開型の寺院だ。その名は「聖なる剣」を意味する。その規模は東西820メートル、南北640メートルに及ぶ。位置づけと役割から見ると、ジャヤヴァルマン七世の父を祀るという意味では同じくジャヤヴァルマン七世の母を祀ったタ・プロームと一対とも考えられる。周囲には多くの人が住んだだけでなく、大学のような役割を果たしていたという。アンコール遺跡の中でも最大級の規模を持ち、入り組んだ内部の回廊や崩れ落ちた遺跡の景観、そして多くのデヴァターなど、見るべきものが多い。回廊を複雑に組み合わせて展開しており、全体の規模が大きいにもかかわらず、中央の祠堂は歩いていても気がつかないほど小規模だ。東西南北を結ぶ主通路も狭い。内部を迷わずに歩くには詳細な遺跡平面図が必要だ。
プレア・カンへは、西参道からのアプローチが一般的だ。西参道は正面ではないが、大部分の訪問者が西側から訪れている。大回りルート上の順路として使いやすいからだ。西参道の両側には灯篭のような境界石が並んでいる。その先には環濠があり、環濠の内側には外周壁の西塔門がある。ここを入ると左側には遺跡に関する展示施設がある。更に森の中の道を二五〇メートルほど東に進み、ラテライトでできた第三周壁の西塔門に達する。この西塔門自体は砂岩でできている。ここから先が寺院の核心部だ。塔門をくぐってから狭く長い通路を一直線に歩いて行くと寺院中心部を抜けて反対側の東塔門に達する。この通路の途中にはいくつかのリンガが安置されており、また複数の回廊と交差している。
正面入口にあたる東塔門は中央の塔門の左右に塔門を配した立派な門で、南側の塔門付近にはタ・プロームで多く見られる巨大な榕樹(英語ではSilkCotton Treeと呼ばれる)がからみついている。東塔門の正面には広大な砂岩のテラスがある。ここから更に東へ、本来の正面の参道である東参道が続いている。


Temple
寺院


Two storey building
二層の建物


Dharmasala
ダルマサラ


Reliefs
レリーフ


Devatas
デヴァター

 
   

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