Prasat Bei プラサート・バイ

 
アンコール・トムの南門に向かって環濠を渡る手前で左手(西側)を見ると、遠くにレンガの祠堂が三つ並んでいるのが見える。これがプラサート・バイだ。10世紀にヤショヴァルマン一世によって建てられたヒンズー教寺院で、建築様式はバケン様式である。共通のラテライト基壇の上にレンガの祠堂が三つ、南北に並んだ構成を持つ。上部が復元されていない南側祠堂は、この遺跡がプラサート・クラヴァンと同様の手法(不明な部分は想像で補わない)で修復が行なわれたことを物語る。ちなみに「バイ」は3を意味する。
アンコール・トム環濠脇にあり、静かで雰囲気もいい。クメール建築のレンガ積みの美しさを味わえる遺跡だ。遺跡を右に見て細い道を西に少し進むと、左手にプノム・バケン北参道が現れる。
 
Three towers of Prasat Bei from east. 'Bei' means 'THREE' in Khmer. 
東側から見た全景。基壇の上にレンガづくりの3つの祠堂が並んでいる。「バイ」はクメール語で'3'を意味する。
from southeast.
南東側から見る。中央の祠堂のみがよく復元されている。プラサート・クラヴァン同様、確実に判明している事実のみを元にして復元されたのだろう。
South tower(left) from east.
南側(向かって左)の祠堂。
Central tower  from east.
中央の祠堂を見上げる。ちいさなレンガを緻密に積み上げていて、細部まで表現している。リンテルと側柱だけが砂岩で作られているのもアンコール遺跡に共通している。
リンテルと上部の外壁。美しい作りだ。
砂岩でできた側柱には精緻な細工が施されている。
Inner wall of south tower.
南側祠堂の内部。小さいレンガを積んで作られている。上部の構造は復元されていない。

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