Kbal Spean クバル・スピアン

 
バンテアイ・スレイの北の山中にあるこの遺跡は、川そのものが遺跡である。山中の小さな川の、川床一面にリンガを彫りこんである不思議な場所だ。それによって川を流れる水を清めたという。このあたりの川床は岩肌が露出しているが、その岩を彫って川床を何干何万という小さなリンガで埋め尽くした。川の中を歩いてリンガを見て歩くのは奇妙な体験だ。ただし増水する時期には見えにくい。
川床を彫って作ったリンガであるから、ひとつひとつはそれほど高さがあるわけではなく、川床を埋めるレリーフだと思ったほうがいいかも知れない。かつては地雷が多数埋設されていて危険な場所だったが、今は休日になると近隣の人々がピクニックに訪れる手近な行楽地になった。しかし踏み跡以外は歩かないほうがいいだろう。リンガのある場所までの距離は短いが、ちょっとした山登りになる。
     
 

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