Banteay Srei バンテアイ・スレイ

967年に作られたヒンズー寺院で、ラージェンドラヴァルマン二世の時代に建設が開始され、次のジャヤヴァルマン五世の時代に完成した。
アンコール・ワット、アンコール・トムを中心とする遺跡の集中地域から離れており、この遺跡に行くには片道1時間ほどかかるが
多くの訪問者があり、行った人の評判もいい。ちょっと見て歩くだけでへとへとになる巨大なアンコール・ワットに比べると宝石のような小ささで、見るのも楽だ。その小ささのために、訪間者が集中する午前中は混雑して悲惨な状態になる。誰もいないバンテアイ・スレイに出会うためには、早朝か夕暮れ間際に行くしかないだろう。
  保存状態はかなりいいが、1930年ごろに修復されるまではひどく崩れていたらしい。2001年から祠堂と拝殿の載る基台部の周囲にロープが張られ、それ以上近づくことはできなくなった。残念だが遺跡保護の面からは当然の選択だろう。今までが自由すぎたのだ。
バンテアイスレイは実在する寺院ではあるが、いわば工芸品でありミニアチュール(細密画)である。遺跡としては小さい。その第一の印象は、素材として選択された赤い砂岩の色彩から来る「赤さ」であり、次に接近してみてその装飾的な「密度」が驚異的であることに気づく。アンコール遺跡の中で群を抜くレリーフ加工の技術と、その「実装密度」に加えて、特異で強烈な色彩が強い印象を与える。このような「作品」がアンコール期の早い段階で登場したことはおどろきだ。


 


Temple 寺院

Library 経蔵

Gopura 楼門

Devatas デヴァター

Bas-relief レリーフ

 
   

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