Banteay Samre  バンテアイ・サムレ

 

バンテアイ・サムレは東バライの東岸に位置する。その建設時期は12世紀初頭、スールヤヴァルマン2世の時代である。寺院は上部に円錐状の塔をのせた中央祠堂に特徴のあるアンコール・ワット様式で、要塞のような独特の雰囲気を持つ。その原因は高い外周壁と、まるで沐浴池の中に中央祠堂が立っているような内周壁内部の構成にある。寺院はラテライトの高い壁で囲まれており、その内部の比較的狭い空間に回廊や祠堂、ふたつの経蔵が密集している。その建築的な密度は他ではあまり感じられないものだ。基壇部は高さがあり、内部に水を張れるようになっていたらしい。回廊の連子窓は保存状態がよく、かたちも美しい。寺院自体は比較的小さいが、東西に長い参道を持つ。その長さは東参道で200メートル、西参道で350メートル。東参道はアンコール・ワット西参道に似て、ラテライトの基壇の上に砂岩を敷き詰めたスタイル、西参道はプレア・カンに似て、両側に境界石が残っている。西参道の突き当たりは東バライの東側堤防である。
 



temple
寺院


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連子窓

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