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スラ・スランと向かい合うようにして立つ中規模の仏教寺院遺跡。十二世紀にジャヤヴァルマン七世によって作られた。通常のアプローチはスラ・スランと向かい合った外周壁東塔門からだ。四方に人面のついたバイヨン様式の塔門は意外に小さい。塔門の左右はラテライトの外周壁につながっている。塔門をくぐって静かな森の中をしばらく歩いていくと、次の塔門が見えてくる。これが第三周壁の東塔門で、その手前はナーガの欄干のある広いテラスになっている。塔門内部の正面には仏像が安置されている。東塔門を過ぎると両側にナーガの欄干のある通路が「ホール・オブ・ダンサーズ」と呼ばれる建物に続いている。「ホール・オブ・ダンサーズ」は屋根が落ち、柱だけが並んでいるが、柱にアプサラのレリーフが刻まれているところからその名がついたのだろう。 |
中央祠堂を通って西に進んでいくと、第二周壁の西塔門を経て十字型テラスを持つ第三周壁の西塔門にいたる。ここから更に西に歩いていくと外周壁東塔門が見えてくる。 バンテアイ・クデイは東西方向に一直線にさまざまな建物が並ぶ構成になっている。外周壁の東塔門から西塔門まで、ひたすら西に向かって歩いていけばいい(またはその逆コースをたどる)。外周壁内部は静かな森で雰囲気もいい。遺跡内部は崩壊の危険にさらされた個所が少なくない。この遺跡では上智大学アンコール遺跡国際調査団が継続的に調査を行っている。二〇〇一年には第三周壁東塔門の北東にある小祠堂前の地中から、合計二百七十四体の首の部分が切り離された仏像と、千体仏の刻まれた石柱が発見された。 |
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