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国際芸術センター青森は毎年多くの芸術家を招いている。八甲田の麓にあるこの施設は芸術と自然をテーマに青森市民とアーティストとがワークショップなどを通して交流する活動を行っている。今回、カンボジア人アーティストのマリーン・キイさんが青森に来た。カンボジア人のアーティストはどんな考えを持ち活動をしているのか?
青森の市街地から車で30分、展示棟には子ども達と笑顔で交流する彼女の姿があった。英語の通訳を通して子ども達に作品を作ってもらう。子ども達は嬉しそうに与えられた布や紐などの素材で思い思いの作品を作っていく。彼女は子ども達の作品を集め一つの作品に仕上げる。作品には彼女のたどってきた人生や想いがあふれていた。
一見、美しく見える赤やオレンジのアート作品。よく見るとカンボジアのストリートチルドレンの足型の上に日本の子どもとオーストラリアの子どもの作品が重なって一つの作品を形成している。人と人、国と国、文化と文化、彼女の作品は繋ぐことをメインとしている。それは、彼女の母国カンボジアへの思いであることを確信した。フランスで教育を受けオーストラリア国籍を持ったカンボジア人アーティストの心を感じて欲しい。
(夏目浩光)
(国際芸術センター青森による紹介文)
Marine KY (マリーン・キイ) [カンボジア/オーストラリア]
1966年 カンボジア、プノンペン生まれ。76年 家族と共にパリに移住。92年 オーストラリアに移住。97-2000年
タスマニア大学版画科修了。2000年
カンボジアに再移住。移住を繰り返し制限され続けていた彼女のこれまでの生活−分断されたアジアとの絆とヨーロッパでの生活の葛藤など―が反映されたインスタレーションを発表している。これまでは版画制作を中心として活動をしてきていたが、近年は伝統的な芸術家と地元とのコラボレーションによる作品の制作も行っている。また2000年に祖国カンボジアに戻ったことにより、カンボジアの現状を作品化し、第三国での展示・発表も行っている。
近作では現地小学校の協力を得て、カンボジアの伝統職人の技とプノンペンに住むホームレスチルドレンの足型とのコラボレーションによる作品を制作、2002年にオーストラリア・ブリスベンで発表した。
本プログラムでは、青森市内の学童たちと共にこうしたコラボレーション作品を制作したいと希望している。
1996
「ドイツ国際版画トリエンナーレ」(ドイツ)
1997
「ミングリング・オブ・カルチャー」オーストラリア・ナショナルギャラリー
「グラフィックアート国際ビエンナーレ」(スロベニア)
1998
「十戒−オーストラリア版画の10年1987−1997」ソウルメトロポリタン美術館(韓国)
1998−99
シテ・インターナショナル・デ・ザール(パリ、フランス)
1999
「エッチング」ロクレ美術館(スイス)
2000
「札幌版画ビエンナーレ」(札幌)
「プレイ:セカンド・カンボジア・ポートレートシリーズ」ギャラリー4A(シドニー)
2002
「インターナショナル・ウィメンズ・フェスティヴァル」(シリア)
「リセント・アクイジション」オーストラリア・ナショナルギャラリー
国際芸術センター青森
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