010 アンコール地域の環境問題(ラオ・キム・リアンさん)  Dr. Lao Kim-leang, specialist for environmental study
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収録:2003年9月21日、シェムリアップ市内 取材:波田野直樹


ラウ・キム・リアンさんは日本に長く住むカンボジア人で環境問題の専門家です。

 
ラオ・キム・リアンさんとは以前お目にかかったことがあるが、実質的には今回が初めての対話となった。私の側に今回のテーマである「アンコール地域の環境問題」についての知識がなかったために、いわばぶっつけ本番のインタビューとなった。
アンコール地域は自然と文化に恵まれた美しい土地である。そこに存在する有形無形の文化は、それ自体の価値のみならず観光資源としての大きな可能性を秘めている。しかし、観光客の急増は自然と文化の破壊に直結する。カンボジアの復興の大きな力となる観光産業の育成と、自然と文化の保護のバランスをどう保ってゆくかという、大変にむずかしく重要な課題に、ラオ・キム・リアンさんは関わっているわけだ。
ロン・ノル政権末期に日本に留学し、工学博士号を取得した後も日本に住んで、激動するカンボジアの政情を外側から見て来ざるを得なかったひとりのカンボジア人の心情は私には推し量るべくもないが、静かに語る彼の姿からは、ちょっとおおげさに表現するなら、カンボジアの現代史を垣間見る思いがした。

(波田野)

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