023 カエルの大合唱
WMA 32K (5min30sec.)
収録:2004年8月1日、スヴァイリエン州スヴァイリエンにて 取材:井伊誠

 
「ゲコゲコゲコ〜、ゲコゲコ〜」 いったいぜんたい、何の騒ぎだ!? 目を覚まして時計を見る。まだ午前4時。ぼんやりとした頭で記憶を遡ってみたものの、こんな音の目覚ましをかけた記憶はない。
寝ぼけていたのですぐには気づかなかったのだが、カエルの鳴き声だった。昨夜、かなりの量の雨が降ったせいだろう。カエルたちが田んぼに姿を現し、天の恵みに感謝の意を示す大合唱を始めたのだ。
外はまだ暗い。夜遅くまで雨が続いたせいか、空にはまだ雲が残っていて月明かりをさえぎっている。スヴァイリエンは州都といえど田舎町である。僕が寝床
を借りていたゲストハウスの裏手にも田んぼが広がっている。そこがカエルたちの「舞台」となっていた。
カエルの合唱を聞くなんて、いったい何年ぶりだろう。彼らの歌声に耳を傾けていると、子どもの頃の幸せな時間が自然と蘇ってきた。(井伊)

back