ワット・プーはクメール民族にとって大変に重要な寺院である。かつて真臘(チェンラ)は北方からやってきてラオス南部のチャンパサック地方に至り、更にメコンに沿って南下してカンボジアの平原に定住することになった。ワット・プーは、いわばクメールの発祥の地ともいえる土地にある、由緒ある寺院なのだ。 遺跡はラオス南部、メコン川西岸にある小さな町チャンパサックの近くにあり、三つの頂を持つバサック山の麓に位置する(バサック山の山頂近くには巨大な自然石があたかもリンガのように立っており、チャンパサック付近からよく見える)。 遺跡はメコン川からは五キロほど離れていて、東端の二つのバライから山の斜面にある祠堂に至るまで、約800メートルにわたってほぼ東西方向の基軸上に展開されている(実際は南に約8度偏向している)。 |